テニス大会審判マニュアル

試合進行手順

  1. 審判台下で試合前あいさつ(下記参照)。
  2. コート・サーブ順決め。じゃんけんで勝った方がコートかサーブ順を選択、負けた方が残りを選びます。
  3. 1回戦およびシード選手の初戦のみ試合前サーブ4本練習両サイド2本ずつ)。サーブを先に打つ人が4本→後に打つ人が4本。リターンを返してよいがリターン後のラリーはしない。
  4. サーブ練習が終わったら、1球をサーバーに、もう1球をボールパーソンに渡して審判台に上がる。
  5. 得点板を0にして赤と青の向きをドローの上側の選手が赤色、下側の選手が青色になるようにする。(ドロー表参照)
  6. 試合開始の合図をする(下記参照)。
  7. 通常のタイブレークと同様のサーブ順(ブレーヤーA・デュースサイド → プレーヤーB・アドサイド、デュースサイド プレーヤーA・アドサイド、デュースサイド →・・・)
  8. 合計10ポイントでコートチェンジ。※コートチェンジの際、点数版の向きを裏返す
  9. どちらかが10点に達たら試合終了のコール(下記参照)。
  10. 審判台から降りて、両選手はねっとの両側で審判に向かい合って立つ。「10対8で〇〇くんの勝ち。ありがとうございました。」と言って、選手も審判に「ありがとうございました」と挨拶。そして選手同士でラケットタッチをして「ありがとうございました」と挨拶をして終了。

コールのやり方

慣れていな子供たちやテニスに馴染みのない観客が理解しやすいように独自のコール方法を取り入れています。

全般
  • 選手にはっきり聞こえるように大きな声で。特に「アウト」「フォルト」のコールは大きく。
  • ラインぎりぎりで際どいボールは基本的に「イン」として、そのボールでポイントが決まった場合、どちらのポイントだったのかはっきりさせるためにプレー後に「イン」とコールしてください。(プレーが続いている場合はコールせずに、手でインのジェスチャーのみしてくだざい。←前回大会で美希コーチが手でジェスチャーをしていて分かりやすかったので採用
  • ぎりぎりのボールは自分で判断して見送らずに打ち返すように子供たちには大会の最初に伝えます。
開始・終了
  • 審判台下で試合前挨拶「これから〇〇くん対〇〇ちゃんの試合をはじめます。よろしくおねがいします。
  • 審判台に座り、サーブ・リターンの位置についたら試合開始のコール「ザ・ベスト・オブ・10ポイント・マッチ。〇〇くんサービング・トゥ・プレイ」
  • どちらかが10点に達たら試合終了のコール「ゲームセット。マッチ・ウォン・バイ・〇〇くん。スコア・イズ・10-8」
  • 試合終了後の挨拶(上記10.参照)
点数
  • 点数は日本語でコール。
  • 点数をコールするタイミングはポイントの開始前。サーバーとレシーバーの準備ができたら〇〇くんから2対3」というように、サーブ側の点数を先、リターン側の点数を後にコール。(サーバーの名前を「〇〇くんから〜」とつけることで選手も観客もわかりやすくなります。←前回大会で下本コーチがコールしていて分かりやすかったので採用
  • 点数をコールしてからサーバーはサーブを打つ。コール前に打ってしまった場合は「ノット・レディ」と言ってやり直し。
コートチェンジ・サーブチェンジ
  • サーバーが変わる度に「サーブ交代」とコール(順番間違いを防げます。←前回大会で櫻井コーチがコールしていて分かりやすかったので採用。
  • 10本と終了したら「コートチェンジ」とコールして場所交代する。
サーブ
  • サーブがネットした場合も「フォルト」とコール。
  • ファーストサーブのフォルトは「フォルト、セカンドサーブ」、セカンドサーブのフォルトは「フォルト、ダブルフォルト」とコール
  • サーブの空振りはフォルトにカウントせず、トスのやり直しとして扱います。←前回大会で美希コーチに急遽審判頼んだときにどうしたらいいか戸惑っていたので。一般のテニスではあまりなくても低学年ではけっこうあるケースですね。
  • フットフォルトはとりませんが、線を踏み越えている場合は「線の後ろから線を踏まないように」と指示してください。
  • サーブがネットに当たって入った場合は「レット、ファーストサーブ」または「レット、セカンドサーブ」とコールしてやり直し。
  • サーブをノーバウンドで打ち返してしまったり、体に当たってしまった場合には通常通りサーバーのポイントとします。その際分かりやすいように「ノーバウンド」とコールして、次に繰り返さないように注意してあげてください。
  • サーブの場所が間違っている場合には「左側から」「右側から」と指示。プレーが終わってから間違いに気づいた場合はそれまでの点数は有効として、間違いに気づいた時点で正常な順番に戻す。
その他
  • プレー中に妨げになるような場合(隣のコートのボールや人が入ってきたなど)は「レット、リプレイ・ザ・ポイント」とコールしてポイントのやり直し。
  • 2バウンドで打ち返した場合は「ノット・アップ」とコール。(選手が理解していないようならば「ツー・バウンド」と説明してください。)
  • 試合中必要に応じて説明や指示をしてあげてください。子供たちにとって大会でテニスの試合のルールを覚えることも目的の一つですので。

もし、この他にも必要と思われることや案があれば提案してください。子供たちがより集中して楽しめるように、またテニスのルールを学んで行けるようにどんどんアップデートしていきましょう。そして通常のレッスンの時の試合にも取り入れていきましょう。